症例:心筋症からの胸水貯留
■初診外貌写真
(14歳齢 MIX ♂)
・目を見開いて息苦しい状態です。
■胸水貯留のレントゲン写真
・胸水が胸の2/3溜まっている状態です。
■胸水除去した後のレントゲン写真と抜いた胸水写真
・液が抜け深呼吸ができるようになりました。
■エコー画像
・心筋の肥大と心室の拡張が見られます。
★Drからのコメント★
診断がつき、薬だけで半年維持できています。
症例:歯周炎・歯根炎
■処置前外貌写真
(9歳齢 シュナウザー系 ♀)
■スケーリング処置前歯肉・歯石写真
・歯石ががっちり着いて歯肉が赤くなっています。
■スケーリング処置後の歯肉・歯の写真
・抜いた方が良いと判断した歯は抜きます。
■抜歯した歯
・歯肉から下の汚れが激しいのですよ。
★Drからのコメント★
歯周病になるとその歯を支えている骨まで溶けてしまうんだよ
歯石の上から歯磨きしてもだめだよ
スケーリングしてから歯磨きした方がいいよ
症例:肝臓癌(1日ドックで早期発見・早期治療のケース)
■外貌写真
(10歳齢 シーズー×ヨークシャ ♂)
■レントゲン写真
・○範囲内に塊様の物があると思われる
■エコー写真
・レントゲンの○内が鮮明に塊として見れます。
■摘出臓器の割面
★Drからのコメント★
血液・レントゲン・エコー・病理の総合判断的診断がいるよ。
発生部位と早期発見の場合1年以上快適に暮らしている症例も珍しくないよ。
症例:異物誤食(合成樹脂製ゴムを食べて2日しても排泄しない)
■内視鏡処置前写真
(8ヶ月齢 フレンチブルドック ♀)
■レントゲン写真
・12時間絶食しても胃の中に消化できない物が入っています。(矢印)
■内視鏡所見写真
・胃の中に見られた内容物の摘出
■摘出したガム
・合成樹脂製の犬の遊び道具のチューイングガム
★Drからのコメント★
食べられる可能性のあるおもちゃは、飲み込めても自分では出せないよ。与えないようにしようね。
症例:いたずらによる胃内異物
■内視鏡処置前の写真(9歳 ラブラドール ♀)
■レントゲン写真
・胃の中に何かがありますが、レントゲンでは内容が不明です。
■内視鏡所見
・胃の中に敷物(異物)が多数みられます。(矢印部分)
■摘出異物写真
★院長からのコメント★
切開手術をしなくても異物内容と部位により摘出が可能で、翌日から通常通り食餌が開始できます。
症例:巨大食道症(食道が、神経・ホルモン・遺伝等さまざまな原因で弛緩し、食べ物、唾液が胃に入 りにくく、それを吐く事により誤嚥性肺炎になりやすい病気)
■胃瘻チューブを装着した状態(14歳 ラブラドール ♂)
・腹壁から直接胃に食べ物を与えることにより肺炎を起こしにくくしています。(矢印部分)
■胃内チューブの状態
■レントゲン写真
・食道が正常の5倍ほどに広がった状態(矢印部分)
■内視鏡所見
・食道が広がっています。レントゲン写真の矢印部分です。
★院長からのコメント★
口から食べれない時、胃に食べ物が入らない時は、注射よりも有効な栄養補給が自宅で数ヶ月から数年にわたって可能です。
症例:乳腺癌
■術前全体外観写真(3歳 モルモット ♂)
・主訴:3〜4ヶ月前に乳腺部にできもの発見。出血・黄膿が出ていた(矢印部分)
■術前できものの写真
■切除したできものの写真
・皮膚の下にある赤いカリフラワー様のかたまり(矢印部分)
■切除したかたまりの顕微鏡写真
・青く染まったさまざまな大きさの細胞のかたまり
★院長からのコメント★
モルモットの乳腺癌は現在♂が多いですが、原因はわかっていません。
症例:猫疥癬虫症
■初診時外貌写真(2ヶ月齢 MIX猫)
・主訴:10日前に保護・全身のひどいかゆみ
・特に耳
■初診時特にかゆみのひどい耳の外貌
■耳皮膚から採取した疥癬の顕微鏡写真
・主な寄生部位は顔面および耳介
【Point】成虫はほぼ球形の形態
■治療37病日後かゆみが10%以下に改善し発毛した
患部
★Drからのコメント★
人も寝られない程かゆくなることがあるよ。
通常顕微鏡検査で70%以上検出できないことがある。だから、ひどいかゆみの時は治療結果で診断することもあるよ。
症例:繊維肉腫と肥満細胞腫
■術前外観写真(14歳 ノルウェジアンフォレストキャット)
・右前肢付け根と右脇のできもの(矢印部分)
■術前右前肢付け根の拡大写真
・凹凸の硬いかたまり(繊維肉腫)
■術前右脇のできもの拡大写真
・スポンジ様のやわらかいかたまり
【Point】毛がりで容易に赤くなる症状
■術後9ヶ月写真
・毛も生えて再発なく元気な様子
★Drからのコメント★
繊維肉腫や肥満細胞腫はこの子にとって現在経過は良いが、再発しやすい
病気で油断できないよ。